< 広島の縮景園 >
縮景園は、日本有数の国指定の名称庭園である。小学校がこの泉庭とも呼ばれる名園の近くの幟町にあったので、このお庭にはよく行ったことがある。 園の名称は、いくつもの勝景を縮めて表現したことによるが、また中国は杭州の西湖を模して縮めたとも言われる。東京の後楽園にも、西湖を模した景がある。...
View Article「ぽるとがるふみ」
17世紀のポルトガルの尼僧マリアンナより、その不実な恋人であるフランス軍人シャミリーにあてた愛の書簡です。恋愛もまた二人の愛情が同じというわけにはまいりません。そして常により深く愛した方が結末はどうあろうと、より深く生きたことになるのでしょうか。...
View Article「ニーバーの言葉」
随分前に取引先の社長の座右の銘ということで知ったものに、アメリカの自由主義神学者ラインハルト・ニーバーの次の言葉があります。なかなか含蓄の深い言葉で、いまだに記憶しています。 「おお、神よ、 変えることが出来ないものには、それを受け入れる潔さを、 変えることが出来るものには、それを変える勇気を、 そして変えることが出来ないものと、変えることが出来るものを見分ける智慧を、 どうぞ私達にお与え下さい。...
View Article「名僧の一言」 中野東禅著
この本は広島の書友から紹介された本ですが、歴代の著名な禅僧などの片言隻句を2Pで簡潔に解説しています。名僧の一言がいずれも選りすぐりのもので、その一言に包含されたものは人間という存在の本質を見抜いたもので、なかなか奥深いです。 「機に臨んで譲ることなく、事に当たって再び思う」 釈 宗演 (明治・大正時代の禅僧)...
View Articleモネの「草上の昼食」
マネの「草上の昼食」は、現実の裸体の女性を描いてサロンに出展したとして当時のパリでは大変なひんしゅくを買った作品だそうですが、今回の国立新美術館の「オルセー美術館展」でモネの「草上の昼食」の分断された大作を見て、驚き且つ感動しました。...
View Article「新平成の伊能忠敬」万歩計
昨日広島の友人から写真の「新平成の伊能忠敬」万歩計を教えてもらいました。早速アマゾン無料特急便で購入したら、今朝届いて本日初使用しました。実際に歩いた距離の50倍で、日本地図を描いてくれる機能付きで、夢があります。
View Article「風の盆恋歌」
学生時代の金沢での出会いから、20年後となるパリのアルマ橋のたもとの喫茶店での再会。エトルタの海岸へのドライブでの、八尾の風の盆での逢瀬の約束。風の盆の三日間だけの切ない逢瀬と哀しい結末。一日花の酔芙蓉のようにはかなく。 「夢に見し 人のおとろへ 芙蓉咲く 久保田万太郎」 「胸に棲む ひとりにおわら 風の盆 小脇倛子」
View Article「巴里の喫茶店 シェ・フランシス」
「風の盆恋歌」の都築とえり子はこのシェ・フランシスという喫茶店で20年ぶりに再会し、ホット・オレンジを飲みます。僕もアルマ橋のたもとのこの店でエッフェル塔を見ながらホット・オレンジを飲みました。
View Article「光源氏と安禄山の寓意」
浦安の図書館の新刊本のコーナーで荒木浩著の「かくして『源氏物語』が誕生する」を見つけて借りて帰りました。 この本によれば、桐壷帝と桐壷の更衣の情愛を、長恨歌の玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋になぞらえて、純愛物語のように描かれているというこれまでの見方は皮相的であるとのことです。...
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